いっぽいっぽの挑戦2016

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7年間、本当にありがとうございました!

2009年8月1日に沖縄の貧困を目の当たりにした私たちは、那覇市寄宮の小さな事務所を借り、沖縄県で初めて地域に事務所を構えた独立型社会福祉士事務所いっぽいっぽを立ち上げました。

事務所の前に、生活相談をやっている旨を書いたチラシなどを貼ってましたが、財政上の問題で兼業をしながらのスタートで、いつ事務所の前を通っても人がいないというような状態が続きました。そのような状態なので、電話は転送設定にしてました。

無名どころか怪しささえも漂う私たちでしたが、それでも年間40件ほどの生活相談が寄せられ、そのほとんどが生活困窮に関する相談でした。

また、生活保護裁判を支援し、福祉と司法の連携によって全国で初めての「生活保護開始仮の義務付け決定」を勝ち取ることができました。その後の生活保護裁判の流れを変える一つのきっかけになったと自負しています。

ビジネスとして成り立つのは厳しそうだけど生活困窮相談のニーズは少なくないことが見えてきました。そして、とくに、住居の問題は大きく、ちょうど、そのころ誕生した民主党(現・民進党)政権が推し進める「新しい公共」政策の一環として行われていた時宜を得た助成金を頂き、住居確保を目的とした新しいソーシャルビジネスの形に挑戦することにしました。

結局、描いた事業モデルにはたどり着きませんでしたが、一定の住居確保、生活支援に貢献してきたと思っています。2012年度からは、「ホームレス等貧困・困窮者の『絆』再生事業」を受託し、3年間の総合実績(2012年度~2014年度)は、

総合相談 415件
食糧提供 4598食
緊急一時宿泊 34ケース
訪問・電話調整・面談等 延7823回
就労支援 63ケース
サロン参加 60ケース

でした。生活困窮者自立支援法の施行にともない、事業統合・廃止が行われ胼胝とにより私たちも事業形態を変えざるを得なくなり、生活困窮相談の中から見えてきた「障害」との関係性に注目し、障害者総合支援法に基づくグループホームを開設しました。

しかし、約2年の実践の中で見えてきたのは、障害者福祉分野での事業の難しさ、特に「就労支援」よりも「生活支援」に対する評価の低さでした。財政の厳しさはそのまま人手不足に直結し、このままでは事業拡大はおろか事業の継続さえも厳しい状況となり、苦渋の決断ではありますが、本日をもって事業所の閉鎖を行うこととなりました。

この7年間において、社会福祉制度、政策をめぐる様々な矛盾を感じてきました。これらの問題は、実践とは別の形で、できる限り今後の問題提起をしていきたいと考えております。

また、これまで多くの関係者の皆様に、当法人の実践を記事として取り上げてくださったり、視察に来てくださるなど一定の評価を頂けていたことを嬉しく思います。そして、すべての関係者の皆様のご支援・ご協力に感謝申し上げます。

7年間、本当にありがとうございました。

一般社団法人自立生活サポートセンターいっぽいっぽ
代表理事 高木 博史
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