いっぽいっぽの挑戦2016

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那覇生活保護訴訟判決が確定しました!

2011年8月17日に全国で初めて生活保護関連分野で仮の義務付けが適用された裁判の判決が出ましたが、判決は「原告勝訴」となりました。

その後の控訴期限を過ぎ、那覇市が控訴を断念し判決が確定いたしました。

提訴より1年半にわたる長期の裁判となりましたが、この間、生活保護運用のあり方について様々なことを考えさせられました。

当事者女性の生活は困窮をきわめておりましたが、仮の義務付けによって生活保護が「仮に」再開したことによりなんとか生活をつないできました。一方で1年半の間、正式には保護が再開されないかもしれないという不安も抱えてきました。

70代半ばの当事者女性にとっては、精神的、体力的にあまりにも過酷な裁判であったことは疑いのないことです。

一方で、非常勤職員でさえも受け持ちが100ケース前後といわれる生活保護ケースワーカーの過酷な労働条件を考えると、同じ福祉の分野に身を置くソーシャルワーカーとして生活保護行政を断罪するだけでは本質的な解決にはならないのではないかという思いもあります。

国や社会の責任として生活保護ケースワーカーの過酷な労働実態に関心を寄せ、その改善を求めていかなければならないと思います。

公的責任と民間のNPOなどが果たす役割を明確にして行く作業が必要になっていくと思います。

沖縄タイムスに提訴前から当事者支援を行ってきた所長の繁澤のコメントが載っております。
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-08-31_22813/

コメントの中で繁澤が「市とも協力していければいい」と語っていますが、生活保護の問題は市民の生存権を擁護するために民間と行政が一丸となって取り組むべき課題であると思います。
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生活保護開始仮の義務付け本案裁判勝訴! 声明を発表しました!

2011年8月17日(水) 那覇地裁にて全国初の仮の義務付けが確定した本案裁判で、那覇市に原告に対して行われた処分の取り消しと生活保護の再開を求める判決が出ました。生活保護裁判としては勝訴であるといえます。

生活保護関連分野において仮の義務付け決定が出されたのも全国初ですが、当然、その後の裁判で勝訴というのも全国で初めての例となります。

社会福祉士事務所いっぽいっぽは、この判決に際して声明を発表いたしました。

以下、全文掲載いたします。

【声明】

     那覇地方裁判所第一部判決を受けての社会福祉士の声明 
                                 
 本日付、那覇地方裁判所第一部判決(以下、本件)を受け、当事者の生活支援を行ってきた社会福祉士の立場から声明を発表する。
 生活保護訴訟において社会福祉士が声明を発表することは異例ではあるが、本件は、生活保護関連分野では全国で初めてとなる仮の義務付け決定がすでに確定しており、この成果が社会福祉士と弁護士の連携によってなし得たというひとつのモデルケースを示唆したものであるということに鑑み、社会福祉士としての発信を行うことを目的とする。
本件は、2009年8月、原告(当事者)より社会福祉士事務所いっぽいっぽが生活保護申請が却下された旨の相談を受け、生活実態を把握することにより生活保護申請の却下が妥当なものであるとはいえないという確信を持つに至り、当事者とともに沖縄県に対して不服審査請求を行ったことに始まる。
今回の仮の義務付け決定に続く本判決は、社会福祉士による緻密な生活分析と弁護士による法的観点に基づく人権救済の理念に基づく訴えによって、本件における生活保護の運用が違法であると認められたことについて高く評価するものである。
一方で本件に見られた対応が、生活保護申請を行った当事者の生活実態を十分に把握することなく、紋切り型かつ事務的な対応に終始していたことを明らかにせねばならない。たとえば、当事者の金銭管理能力に関する事項についても、仮の義務付け決定において指摘された具体的な支援があれば状況が大きく変化していた可能性も考えられる。本来であれば生活実態を丁寧に見ていくことで個別のケースに応じた適切な運用が求められているにもかかわらず、実際には、必要な支援がなされていたとは言い難く生活保護の停廃止のみが制度運用上の課題とされていたことについて私たちは強い懸念を感じるものである。
生活保護の相談に訪れる者の思いと生活実態にどれだけ寄り添うことができるのか、また、日本国憲法第25条に規定される生存権の理念にどれだけ立脚した支援が行えているのかなど、生活保護担当ケースワーカーにはより厳格に専門性や資質が問われるべきである。 
一方で、担当部署である保護課の非常勤職員においても100ケース前後といわれる担当ケースの受け持ち数の多さなど過酷な労働環境も生活保護制度の運用に大きな影響を与えている。圧倒的、絶対的な人員不足により効率化が優先され、多忙を極めている生活保護の現場は、本来発揮されるべき社会福祉専門職の倫理・価値に基づく支援の形骸化、研修や自己研鑽の機会の少なさが常態化しており、ケースワーカーの専門性や資質の問題としてのみに回帰させることでは本質的な問題解決には至らないことも明らかである。
本件は、生命・生活に直結する事案であり、仮の義務付け決定は出されているものの迅速な対応が求められていたにもかかわらず、提訴より1年半の長期に及んだ今日、ようやく一応の決着となった。私たちは、「最後のセーフティネット」にふさわしい必要即応の原則に応じ、「健康で文化的な」生活の実現に向けて真の自立促進を目的とした生活保護制度の運用となるように改善がなされることを強く求める。また、このことを実現するためには、公的責任において、私たちソーシャルワーカーの同志である生活保護担当ケースワーカーの適切な人員配置による負担の軽減、経験の浅い職員が安心して仕事に臨むことができるスーパーバイズ体制の構築、自己研鑽・研修等の機会の保障、身分保障等を含む労働環境の大幅な改善・整備がなされることを強く願うものである。

                       2011年8月17日

                         社会福祉士事務所いっぽいっぽ

関連記事URL

沖縄タイムス
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-08-18_22212/
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-08-18_22234/

琉球新報
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-180640-storytopic-1.html

裁判傍聴よびかけビラを作成!

saibanbira.jpg
先日すでにお伝えしましたように来る8月17日(水) 那覇地方裁判所 13:10~ 101号法廷で生活保護関連では全国初の仮の義務付け決定が確定した裁判の本案裁判の判決が言い渡される予定となりました。

そこで、いっぽいっぽでは、この裁判の意義を訴えるために傍聴をよびかけるビラを作成いたしました。

これまで、沖縄県では生活保護裁判自体がそれほど多くなかったのですが、「生存権」と「くらし」を守るために行政や支援者はどうあるべきかという本質的な問題であると感じています。

いっぽいっぽは法廷には立てませんが、原告側の弁護士さんも20人という大弁護団となり、判決の動向が注目されます。

一人でも多くの方が、この裁判に関心を持ち、傍聴に訪れていただくことを願っています。

PDF版でも公開しています。友人や知人へのお知らせにご利用ください。
http://ippoippo.sakura.ne.jp/saibanbira.pdf

再び那覇市に生活保護停止の執行停止決定!

那覇市で生活保護を停止されていた女性に対し、那覇地方裁判所は執行停止決定を下しました。

沖縄県では3件目ですが、生活保護に関する執行停止は異例の決定です。

[沖縄タイムス記事を転載]
記事URL http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-06-22_19501/

生活保護 判決まで支給 那覇地裁決定
社会 2011年6月22日 09時30分

 那覇市から3月末に生活保護支給を停止された同市内の60歳女性が、収入がなく所持金もわずかで、「生命や健康にも深刻な悪影響を及ぼしている」とし、一時的な支給開始を求め、那覇地裁に停止処分の執行停止を申し立てていた件で、同地裁は21日、処分取り消しを求めている訴訟の判決言い渡しまで、処分の効力を停止する決定を出した。

 同市保護管理課は、取材に対して、決定を不服として福岡高裁那覇支部に申し立てる即時抗告について「関係機関と調整の上で判断したい」としている。

 決定では、女性が家賃滞納と電気料金の遅滞から「住居やライフラインを失う危険も一応認められ、これらの危険が現実化することの損害は健康で文化的な最低限度の生活を損なう。事後的な金銭賠償で十分に補填し得るとは言い難く重大な損害に当たる」と指摘。

 女性が高血圧症と腰部脊椎管狭窄(きょうさく)症の診断を受けており、60歳女性で、職が見つかってもすぐに仕事を始められるとは言い難いとして同保護の各扶助を受けられないという「不利益による損害の拡大を相当期間のうちに防止することができるとは認めがたい」とした。

 同日、訴訟の第1回口頭弁論があり、市側は原告の請求棄却を求めた。
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紋切り型の事務的な処理にとどまらない生活実態をきちんと把握したうえでの生活保護行政が強く求められているのではないでしょうか。

また、一方的な行政批判だけではなく、日々の生活保護行政に携わるケースワーカーの方たちが、市民のいのちとくらしを守っているという誇りとゆとりを持って仕事ができる環境をどのように実現していくのかということについても同時に考えていかなければならないと感じました。

那覇生活保護裁判結審!判決は8月17日(水)!

生活保護関連では全国初の仮の義務付け決定が出された那覇生活保護裁判が、約1年半を経て遂に結審いたしました。

判決は、下記日程です。

日 時 : 2011年8月17日(水) 13:10~
場 所 : 那覇地方裁判所 1F

生活保護における仮の救済制度が適用された事例として、日本の生活保護訴訟の歴史を変えるかも知れない注目の裁判といえます。

一人で多くの方の傍聴を呼びかけます。

この裁判の概要、関連する情報については、いっぽいっぽのホームページの中の下記URLをご参照ください。

http://ippoippo.sakura.ne.jp/karinogimuduke.html

しかし、「最後のセーフティネット」といわれる生活保護裁判に一定の決着をみるまで1年半もかかる現在のあり方については考えさせらます。

日本国憲法第25条の精神がすべての国民に活かされるような生活保護行政・運用を切に願っております。
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